ロンドンの旅案内







ロンドンの英国に於ける地図



〜 リバー・バスを利用して 〜



ロンドン市内観光の中でも
“夏”というシーズンしかできない観光の一つとして
「テームズ河」での移動=つまり・・
テームズ河クルーズ!だと思っていました

何故ならば、やはり“水=河”のあるところ、
肌寒くなってきたら・・・目にも寒いだろう・・・と・・・・

なので!今年7月の旅では
さぞかしこの水辺のテームズ河沿いをロンドンの見所を進むにあたっては
季節的に気持ちが良いかも!と勇んで計画したのでした



テームズ河とシーバス
ビックベン(現エリザベスタワー)とテームズ河
シーバスが行き来しています


この日のロンドン観光は
このテームズ河沿いのロンドン・アイから始まりました




あいにくの雨模様になってしまった、
勇んでスタートした1日は
残念ながら“夏!”と言うには
ちょっと無理のある肌寒さ・・・

ロンドン・アイからの眺めもちょっぴり雨にけぶった
360度パノラマの空中からのロンドンも
ちょっぴり寂しげにも映る風景になりました

“ガーキン”ことスイス銀行
雨にけぶるSwiss Reビル通称“ガーキン”


それでも、やっぱりロンドンの人気観光としての
ロンドン・アイからの眺めは
その評判に偽りなく
高所恐怖症の私でも楽しめる30分でした

ブラックフライヤー駅の橋
新しく綺麗になったブラックフライヤー駅鉄道橋

そこからはテームズ河に架かる鉄道橋や
ボート、岸に停泊している船も見えます

こうして高いところから改めてこのテームズ河を眺めると
街中の河を流れる大きな“通り”にも見え、
まだ交通網や街整備が行われていない遥か中世から
この河が唯一“綺麗”な通りだったことが伺えます

そして、現代にも通じる
この河を境に街の様子がきっぱりと異なる、ということにも
改めて納得の行くものに感じました




そんなテームズ河を利用しての移動は
調べてみると
なかなか便利な経路であることが改めて解りました

テームズ河
リバーバスの経路



上記のテームズ河で利用できる船での停留場(?)を観ると
このロンドン・アイを終えた後の観光には
地下鉄駅まで戻らなくても
このリバーバスを利用すれば
河からのロンドンを見ることができるばかりでなく・・・
移動手段としても便利なこと!

利用しない手がありません


こうして私達もロンドン・アイからの後は
人の流れもある
このリバーバスを利用して次ぎの見所を目指したのです




シーバスチケット売り場


ロンドン・アイを降りたら
ウォータールー橋とは反対方向
河沿いに2〜3分ほど徒歩で進むと
すぐに上のリバーバス、ボート、クルーズのチケット&インフォメーションが見えてきます

今回私達が利用した“リバー・バス”や
長距離になる“リバー・ツアー”は
オイスター・カードの支払いが可能です







地下鉄や2階建てバス同様に
このテームズ河のリバー・バス、ツアーを利用して
市内観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?



リバー・バス
近づいてくるリバー・バス








〜 テームズ河沿いのお薦め観光 〜



ヴクトリア・エンバンクメント
ブラックフライヤーズ橋の手前 ヴィクトリア・エンバンクメント


ブラックフライヤーズ橋のたもとでリバー・バスを降りて
(ロンドン・アイからはわずか2つ目の停留場でした・・・)
河沿いから通りを昇り
私達が先ず向かったのはその日のランチを予定している
テート・モダン」でした


車と人が渡るブラックフライヤーズ橋を渡り、
ロンドン・アイから観た大きな鉄道橋を見上げながら

ブラックフライヤーズ鉄道橋の下
ブラックフライヤーズ鉄道橋下のモニュメント


その下を潜るような形でテームズ河沿いを進むと
元発電所を利用したテート・モダンの入り口があります

今回はその入り口付近に不気味な・・不用意にでかい人体模型がありました


テート・モダン 入り口付近
リアルなどでかい人体像に思わず撮影



テームズ河沿いからの入り口付近は広いスペースがあります
人体の内臓としてはでかいレバーに驚くばかり・・・

まあ・・これも“アート”なのでしょう・・・

今回このテート・モダンへ向かったのは
以前行けなかった6階(レベル6)のレストラン

ロンドンの中でも眺めの良いレストランのみならず
お味の評判もそれ以上に高い!と定評です



【テート・モダン レストラン】

オープン 月〜木曜日 モーニング・コーヒー 10:00−11:30
ランチ 11:30−14:45
アフタヌーン・ティー 15:00−17:30
金&土曜日 モーニング・コーヒー 10:00−11:30
ランチ 11:30−14:45
アフタヌーン・ティー 15:00−17:30
ディナー 18:30−21:00



レベル6は先ずはカフェがあり、
その奥がレストランになっています

エレベーターを降りるとこんな風景が目に飛び込みます


カフェのカウンター

テームズ河の沿ったカフェのカウンター
窓の外にはセント・ポール大聖堂のドームが望めます



この奥のカウンターを左に折れるとその奥がレストランになります

今回はその河沿いのテーブルを御願いできました
(予約時にそのリクエストをしてください
そして、最大4人までになります)


テーブル席
4人席のテームズ河沿いの眺めの良い席



残念なことに充分な時間がなかったので
飲み物、スターター、メインでしたが
(残念ながらデザートまでいただけませんでした・・)
充分以上堪能できました


ロースト・チキン
ロースト・チキン
(£15.95也)

本日のお魚料理と本日のスープ
本日のお魚料理と本日のスープ
(お魚は時価で£14.95也+スープ£5.95也)

ミックス・葉サラダ
サイドオーダーのミックス・サラダ
(£3.50也)
オリジナル・ブレッド
めちゃくちゃ美味しかったパン
(£2.85也)
*その他グラスワイン(£4.75)エルダーベリー・ジュース(£3.20)
サービスチャージとして12.5%は別途になります



サービスも非常に心地良く
何よりもこのお料理をこの場所でいただくことに
ギャラリー内でのレストランの質の高さにただただ驚くばかり!



テート・モダン レストランからの眺め
窓の外には遥かセント・ポール大聖堂の屋根とミレニアム橋


ギャラリー内もたっぷりと鑑賞後、
こんな風景を目にしながらのランチはいかがでしょうか?






さて、おなかもくちくなったところで
再びテームズ河沿いに出ました


再び人体模型


私達が名づけた巨大人体模型“内臓くん”のバックを眺めながら
テームズ河沿いの次ぎの観光場所へと進みます



ミレニアム・ブリッジ







ミレニアム・ブリッジを渡らず通り過ぎれば
そこは世界中からのファンのみならず
知らぬ者は居ない、英国誇る劇作家
ウィリアム・シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア
シェイクスピア  wikipediaより


「シェイクスピア・グローブ座」があります


シェイクスピア・グローブ座入り口
シェイクスピア・グローブ座の入り口



【シェイクスピアのグローブ座】

10/15〜11/04まで

月〜日曜日まで
エキシビション
09:00ー17:00
グローブ劇場ツアー
09:30-17:00
11/05〜02/04まで

月〜日曜日まで
エキシビション
10:00−17:00
グローブ劇場ツアー

10:30−17:00

*現在は下期(10/15 2012 〜 2/3 2013まで)のご案内です
**12月24日、25日は閉館です




遥かシェイクスピアの時代16世紀
中世の時代の野外劇場をそのまま再現し
夏のシーズンにはシェイクスピア劇が催される劇場としても
人気の高いグローブ座です


グローブ座の外観
中世の時代の野外劇場 グローブ座


この野外劇場での鑑賞はチケットの取れ難い劇場としても名高く・・・

またそれ以外にやはりシェイクスピア劇が上演される現役の劇場

ストーリーが解っていれば比較的馴染み易い演目とあって
ロンドン滞在中に1度は観てみたい、という観光客も多く
(また地元の方々でも何度も足を運んでしまう・・とのこと)
チケット入手は困難になっています


そんなこともあり、
私達一向は先ずはシェイクスピアのエキシビション&グローブ座ツアーに申し込みました

入り口を入りチケットを購入すると
ここでグローブ座ツアーの案内を受けます


展示物
今までの演目写真など 公式サイトより


残念ながらエキシビション内は撮影禁止なので
ご案内ができかねてしまいますが・・
シェイクスピア時代の街や庶民の暮らしなどの様子が
蝋人形などを使って
当時生活に欠かせなかった道具などが展示されていました

そして、エキシビション見学後は
いよいよグローブ座ツアーの始まりです


ツアーカウンター
グループ毎に分けられて案内されるツアーカウンター


大体20名〜25名くらいのグループを一つとして
ここで案内スタッフから簡単な説明を受けます

そして、英語圏以外のお客さんに対し
自国語の説明が書かれた書面を1枚配ってくれます

そして、グループの案内スタッフを先頭に劇場へ進みます


同じグループ  

建物の中からそのまま・・と思いきや
一旦外へ出て(敷地内ではありますが・・・)
それから劇場裏から中へ入場します


舞台正面
舞台正面


如何にも中世らしい木の香りの舞台です

ぐるっとその舞台を囲むように客席が設けられています


グローブ座 客席 舞台正面 グローブ座 客席

@ 中庭 ここでは立ち見の土間客の場所
おそくら1000人くらいは収容できると想定

A 紳士の部屋 入場料6ペンスの裕福な観客席

B ヘラクレスの柱 大理石ではなく塗装された木材の巨大なオークの

C 楽団のバルコニー 公演する劇の生演奏 又は演劇用のバルコニーとしても
使用される(ロミオとジュリエットなどの演目)

D 楽屋 俳優達が衣装を身につける舞台裏 又はパフォーマンスの
あとに退場する部屋

E 舞台の張り出し屋根は十二支宮図の象徴で装飾されている
屋根裏の空間で俳優達は神や天使をここで演じた
セリによってここから俳優が降りてくることもあった

F 君主の部屋 グローブ座で最も華やかな舞台
舞台を見るよりも自分達が見られることを重視していた
君主や貴婦人専用の部屋

G セリ あの世(又は地獄)へと繋がる、あらゆる種類の幽霊や
悪魔が乙上する舞台下のスペース



客席は高さ3階まであり
私たちはグループのツアー案内スタッフに導かれて
その内の2階客席に落ち着きました

ここからツアー案内スタッフさんの口上が始まりました!


案内スタッフの口上
中央の男性が私達グループのツアー案内スタッフさん



先ずはこの劇場グローブ座の説明から

最初のグローブ座は1599年ここバンクサイドにシェイクスピアの劇団である
宮内大臣一座のため建設されました

1614年の公演中に舞台装置の大砲により火事になり、全焼してしまいます

2番目のグローブ座は同じ場所に再建されましたが、
1644年劇場は使用されなくなったため取り壊されました

現在のこのグローブ座はこの元にあった劇場から約200ヤードほど離れています

この劇場を再建するプロジェクトは
1949年アメリカ人の俳優・監督・プロデューサーのサム・ワナメーカーにより始められ
1970年にはシェイクスピア・グローブ座トラストを設立
ここでシェイクスピア演劇を専門とする教育センターとエキシビションを
作り上げる現在の基礎を作っています

1997年劇場と付随する建物が出来上がった時は
そのサム・ワナメーカーが
この世を去って実に3年半が経っていました

この劇場は16世紀の慣習に従って
当時の劇場に最も近いものを造り上げています


この案内スタッフさんは非常にお話上手で
場所だけに役者さんではないか?と思うほど
面白可笑しく案内してくれました
また中々のイケ面さんでもありました!

劇場の客席


私達を座らせてくれた劇場内の客席は
全て当時と同じように再現した木で造られています

ここで観客達が俳優さんたちへの喝采や拍手の渦、
足を踏み鳴らしたり・・・と
誰も居ないこの空間で何やらそんな音が聞こえてきそうです




他のグループは車イスのお客さんのため1階での案内です


そして、ツアーの最後は
グローブ座のショップで案内スタッフさんと
劇場演目の案内を聞いて解散になりました



現在このグローブ座では
グローブ・シアター・カンパニーが毎年結成され、
4月から10月(この時期のロンドンはすでにコートが必要なくらい寒いそうです!)まで
シェイクスピアの作品と
近代作家により新しい劇の公演もされているそうです


毎年おおよそ25万人の観客数は
1階の立ち見席の土間客を含め・・・1日最大1600人の観客に楽しんでもらえる、とのこと

機会があったら(又は理解できる演目であれば!)
1度は訪れて観劇を愉しんでみたいです

(ああ・・その前にあらすじを予習しておかなっくっっちゃーーっ


グローブ座の出口

約1時間のグローブ座のツアーは
こうして最後は正面の出入り口へと終わりとなります

壁に張られた演目のポスターに素通りできなくなる・・・
そんな楽しいツアーでした






今回は時間の限られた観光でしたが、
こんな移動をして見所を絞ってみてはいかがでしょうか?

もし、お時間に余裕があれば
テート・モダンをゆっくりと鑑賞するのもお薦めですし、
ミレニアム橋を渡って
その後はセント・ポール大聖堂へ進むも良し!

たまには地下鉄、バス以外の交通網もお薦めです



対岸からのグローブ座
ミレニアム橋を渡って観た対岸からのグローブ座












またご案内した中で誤っての案内箇所がございましたら
どうぞ、お気軽にご指摘いただければ幸いです




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